「クレデンシアル」とは何か (熊野との共通巡礼手帳は)

Credencial

「クレデンシアル」とは巡礼者のための手帳で、様々な形式のものがありましたが、ここ数年の巡礼者の増加に伴い、サンティアゴの大聖堂は公式クレデンシアルを作成しました。

硬い紙に印刷された14ページから成るもので、アコーデオン式に開けるようになっています。画像は、その最初と最後のページです。中には、巡礼中に通る宗教施設(アルベルゲ、教会、キリスト教団体、修道院、神学校など)への「巡礼者の証明」となる記載があります。

巡礼終了後、サンティアゴの巡礼者事務所でクレデンシアルを見せて、条件が満たされていると判断されると、巡礼証明書「コンポステーラ」が授与されます。 (巡礼者事務所は2016年より以下の場所に移転しました。Oficina de Acogida al Peregrinoの住所: Rúa Carretas, 33 - CP 15705. Santiago de Compostela)

スタンプは、宗教施設以外にも、巡礼街道沿いのバルや商店、土産屋などでもあります。「巡礼証明書コンポステーラ」をもらうには、1日に、少なくとも2つ以上のスタンプが押されていることが条件と成ります。 聖ヤコブの姿の下の方には、巡礼者のデータを記入する箇所があります。サンティアゴ巡礼を行うにあたって、以下のような説明が記載されています。

サンティアゴ巡礼を行うにあたり

このクレデンシアルは、サンティアゴ巡礼を、徒歩、自転車、あるいは馬に乗って行うキリスト教精神を持った巡礼者、あるいはその精神性を見出すことを目的とした巡礼者のみに使用されるものです。クレデンシアルは、巡礼者であることを証明するためのものであり、それゆえ、その発行者は、教会、キリスト教団体などによらなければなりません。また、クレデンシアルは、巡礼者たちに対して何らかの権利を生み出すものではなく、以下の2つの目的を明らかにするものです。

1. サンティアゴ巡礼のキリスト教精神に則り、巡礼者たちにアルベルゲへの宿泊を提供するもの(備考。ただし、公共のアルベルゲは身体障害者などを除いて先着順なので、宿泊を保証するものではない)。

2. クレデンシアルは、サンティアゴへ到着後、「巡礼証明書コンポステーラ」を申請するにあたり、申請者がサンティアゴ巡礼を行ったことの証明になるものである。ただし、単に巡礼を行ったというのではなく、その動機が「キリスト教精神に則っている」ことを基本とし、さらに、信仰に対する敬虔な心や慈悲の心を持って行ったということが問われる。そして、少なくとも100キロ以上を徒歩か馬、あるいは自転車の場合は200キロ以上を行ったことが証明書授与の条件である。

以上の理由により、サンティアゴ巡礼者への正式なクレデンシアルは、キリスト教会により発行されるべきものであり、各教区の施設(司教区、教区の教会以外に、サンティアゴ大聖堂から認可されている各国の宗教団体など)を通してのみ手に入れることができる。以上の条件を満たした巡礼者に、「巡礼証明書コンポステーラ」が授与されるべきである。(1993年11月に行われた「聖年」の会議における決定事項)

クレデンシアルを持って巡礼する者は、これら全ての条件を理解し受け入れたものとされる。クレデンシアルの最後のページには、12世紀にカリクストゥス教皇により編纂された、「カリクストゥス写本」の巡礼者への神の祝福の言葉が記載されている。

神の祝福の言葉

「イエス・キリストの名により、巡礼するための背荷物を入れるこの袋を受け取りなさい。罰の悔い改めを求めて一刻の早く聖ヤコブの元へ辿り着くことができるように。そして、巡礼を終えた後、何世紀もの続く神の国の助けにより歓喜に満ちて私たちの元へと帰ることができるように。アーメン。この杖を受け取りなさい。巡礼の道を歩く支えとなり、また、道中の危険から身を守り、聖ヤコブの元へ無事に辿り着くことができるように。そして、巡礼を終えた後、何世紀もの神の国の助けにより喜びに満ちて私たちの元へと帰ることができるように。アーメン」

(出典はサンティアゴの巡礼者事務所)

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